スマホの寿命は何年くらいなのか?
スマホの寿命は使用期間だけでなく、使用状況や環境などによっても変わります。そのため、スマホ本体の寿命とバッテリーの寿命に分けて考えるとよいでしょう。

バッテリーの目安となる寿命
バッテリーの平均寿命は約2年といわれています。ただし、バッテリーは使用状況や環境によって寿命の長短が変わりやすいため、1年未満で交換が必要になる場合もあれば、3年以上使用できるケースも少なくありません。
一般的に、スマホに使用されているリチウム電池は300回の充電で7~8割程度、500回の充電で5~7割程度に劣化するといわれています。そのため、毎日充電した場合は使用後1年半頃が交換の目安となり、長く見積もっても2年ほどで寿命を迎えると考えられます。
内閣政府の発表では平均使用年数は4.3年
2021年3月に公表された内閣府の「消費動向調査」によると、スマホやタブレットの平均使用年数は4.3年です。
買い替え理由としては「故障」が36.5%で最も多く、その次が「上位品目への移行」で33.8%となっています。故障の原因や上位品目へ移行する理由はさまざまですが、寿命によるトラブルや不具合が起因になっている可能性も十分に考えられます。
この数値にはガラケーも含まれているため正確ではありませんが、スマホの寿命はバッテリーを含めおおむね2~5年です。
- ※参考元「消費動向調査 – 内閣府」
スマホ・バッテリーの寿命が近づいている5つのサイン
スマホやバッテリーは、寿命が近づくにつれて不具合が出やすくなります。特に以下の事象は寿命が近づいている可能性が高いため、目安にしてみるとよいでしょう。
スマホ自体の寿命が近づいているサイン
スマホ本体の寿命が近づくと、以下のような不具合が出やすくなります。
スマホの動作が重い
スマホに負荷がかかったり、経年劣化したりすると、処理能力が低下し動作が重くなります。スマホの負荷は不要なアプリやデータを削除することで軽減できますが、それでも動作が重い場合は寿命が近づいている兆候です。
OSやアプリのインストールができない
スマホのOSやアプリは最新機種を念頭に制作されているため、機種が古くなると対応していないOSやアプリが増えます。したがって、インストールできないOSやアプリが出てきたら寿命が近づいている証拠です。
また、OSのアップデートが非対応になってしまうとセキュリティ面のリスクも高くなるため、早めに買い替えを検討する必要があります。
バッテリーの寿命が近づいているサイン
バッテリーの寿命が近づくと、以下のような不具合が出やすくなります。
充電したのにすぐに電池が切れる
バッテリーの劣化が進むと充電できる量が減るため、満タンに充電してもすぐに電池が切れてしまいます。
そのため、普段と変わらない使用頻度であるにも関わらず、電池の減りが早く充電回数が増えた場合は、バッテリーの寿命が近づいているサインです。
また、電池の減りが早い原因としてはスマホの処理能力の低下も挙げられますが、これもスマホ本体の寿命が近づいているサインと考えられます。
バッテリーの膨張・発熱
バッテリーの劣化が進むと、バッテリー自体が膨張したり発熱したりすることがあります。そのため、スマホの歪みや液晶の不具合、高熱を発している場合などは、バッテリーの寿命が近い証拠です。
特に発熱については、電池の減りが極端に早くなるほか、そのまま使い続ければ本体の故障にもつながるため、早めに交換・買い替えを行いましょう。
電源が勝手に落ちたりフリーズしたりする
バッテリーの劣化が進むと、急に電源が落ちたり、画面がフリーズしたりすることが多くなります。特に、画面がフリーズしてしまうのは処理能力が低下している状態であることから、バッテリーだけでなく本体の寿命も近づいている可能性が高いといえます。
そのため、これらの事象はバッテリー交換では改善せず、買い替えが必要になるケースも少なくありません。