一人暮らしの平均支出
総務省統計局の「家計調査(家計収支編)2021年度※1」によると、一人暮らし(単身者世帯)の平均支出は年間1,860,557円、月額は約155,046円です。
あくまでも平均支出額ですが、一人暮らしの方で平均よりも高い場合は節約を意識してみましょう。
次項より、項目ごとの平均支出を総務省統計局の「家計調査(家計収支編)2021年度」をもとに順番に紹介します※1。
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一人暮らしの食費の平均支出
一人暮らし(単身者世帯)の食費の平均支出は年間500,773円、月額約41,731円です。
一人暮らしの平均支出年間1,860,557円に対して、食費は支出の約26%を占める割合となり、支出のなかで最も大きい金額になります。
なお、2位は「その他の消費支出」で年間298,321円、3位は「住居」で265,421円です。
また、食費のうち、外食費が年間103,746円、月額約8,645円になります。
一人暮らしの光熱費の平均支出
一人暮らし(単身者世帯)の光熱費の平均支出は年間136,596円、月額約11,383円です。
光熱費は主に電気代、ガス代、上下水道代の合計で、次の表はそれぞれの平均支出額をまとめたものになります。
年間 | 月額 | |
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電気代 | 65,790円 | 約5,482円 |
ガス代 | 36,014円 | 約3,008円 |
上下水道代 | 26,978円 | 約2,248円 |
(2022年5月10日時点)
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住んでいる地域や住宅機器によって実際の光熱費は異なりますが、一般的に光熱費のなかで高い割合を占めるのは電気代です。
一人暮らしの通信費の平均支出
一人暮らし(単身者世帯)の通信費の平均支出は年間85,837円、月額約7,153円です。
一人暮らしで節約するコツ
一人暮らしで節約するコツは以下のとおりです。

収入と支出を正確に把握する
一人暮らしで節約をするためには、最初に収入と支出を正確に把握する必要があります。
収入や支出を正確に把握できたら、どの程度節約するのか、貯金はいくらしたいのかなどの目標を立てることが可能です。
目標を立てる際は、短期目標、中期目標、長期目標にわけて、それぞれ目標を決めましょう。
例えば、短期目標は毎週2,000円を貯金するとし、長期目標は貯金したお金で旅行やライブイベントに参加するなどです。
実現しやすい目標を立てることで、節約への意欲が増し、節約が苦しくなっても続けやすくなります。
家計簿をつけて節約を意識する
収入と支出を正確に把握して目標を立てたら、使いすぎを防ぐために家計簿をつけるようにしましょう。
家計簿をつけると、目標金額に対して節約ができているのか、あるいは過去の食費や光熱費と比較して使いすぎていないかなどを把握しやすいです。
例えば、食費を毎月30,000円と決めていた場合、家計簿をつけていれば使いすぎに途中で気づき、外食や自炊の内容を見直すことができます。
ただし、家計簿をつける時は、なるべく毎日コンスタントに行わないと効果が小さくなる場合もあります。
項目ごとに支出を書くのが面倒に感じる方や、家計簿をつけ忘れてしまう方は、家計簿アプリや、支払いにはクレジットカードを活用してみましょう。
固定費を見直す
節約のためには、定期的に固定費を見直すことも重要です。
固定費とは、一定の期間ごとに支払う必要がある一定の金額のことで、主に家賃や光熱費、通信費、保険などが該当します。
支払う金額が変動する食費や雑費などに比べて、固定費は毎月の支出額がある程度予想できるので、節約しやすい支出です。
ただし、項目ごとに月額で契約している場合が多いので、固定費を抑えるためには別の事業者への変更を検討する必要があります。