一人暮らしの学生の生活費用
下記の表は、全国大学生協連が発表した学生の経済状況※1を参考に、実家を離れて一人暮らしをしている学生の1ヵ月の生活費をまとめたものです。

支出の項目 | 1ヵ月の金額 |
---|---|
食費 | 24,680円 |
住居費 | 53,920円 |
電話代 | 3,110円 |
交通費 | 3,580円 |
教養娯楽費 | 11,760円 |
書籍費 | 1,700円 |
勉学費 | 1,900円 |
日常費 | 7,520円 |
その他 | 2,310円 |
合計 | 110,480円 |
住んでいる場所にもよりますが、一人暮らしをしている学生の平均的な生活費は1ヵ月あたり約110,480円です。
収入は仕送りで71,880円、奨学金で20,380円、アルバイトで29,130円の合計121,380円を得ているので、1ヵ月あたり約10,000円の貯金や繰越が可能となっています。
過去の記録と比較しても、住居費は支出全体の約4割を占めています。
さらに、初めて一人暮らしをする場合や引っ越して新しい家に住む場合は、基本的に敷金や礼金を払う必要があり、家賃の1ヵ月~2ヵ月分程度を支払います。
また、敷金礼金とは別に前家賃や火災保険料、保証料、管理費などを請求される可能性もあります。
例えば、家賃が月額70,000円の賃貸物件に入居する場合、敷金礼金が家賃1ヶ月なら約敷金70,000円+礼金70,000円+初月の家賃70,000円=210,000円、敷金礼金が家賃2ヵ月分なら敷金140,000円+礼金140,000円+初月の家賃70,000円=350,000円が少なくとも初期費用として必要です。
- ※1 参考
学生が仕送りなしで一人暮らしする方法は?
学生が仕送りなしで一人暮らしをする方法は以下の通りです。

奨学金を借りる
奨学金とは経済的な余裕がなく、進学にお金が必要な学生に向けて学費の付与や貸与を行う制度です。
日本学生支援機構が行っている奨学金には、返済が必要な貸与奨学金と、返済が不要な給付奨学金※2があります。
貸与奨学金は学費や生活費を借りる奨学金です。返済は卒業後ですが、借りた学生が働いて返済していく必要があります。
なお、日本学生支援機構の貸与奨学金には無利子で借りられる第一奨学金と、有利子で借りられる第二種奨学金があり、申込資格や貸与額などが異なるので、自分に合ったほうを選択しましょう。
給付奨学金は返済が不要な奨学金で、日本学生支援機構の場合は世帯収入の基準を満たしており、「学ぶ意欲のある学生」を対象にしています。
支給額は世帯収入に応じて変動しますが、卒業後に返済する必要がないことは魅力的なポイントです。
経済的な理由で進学ができない方は、日本学生支援機構の奨学金制度を検討してみましょう。
- ※2 参考
授業料等減免制度を利用する
国の高等教育における修学支援制度のなかに、授業料等減免制度があります。授業料減免制度は、授業料や入学金の免除、または減免される制度のことです。
大学や専門学校などの入学金や授業料も対象の制度で、入学後3ヵ月以内の定められた期日までに申し込んでいれば、入学金や授業料の免除、あるいは減額をある程度受けられます。
なお、支援の対象者は世帯収入や資産の要件を満たしており、学ぶ意欲がある学生であることのふたつです。学生の成績は対象にならない可能性もあるので、興味がある方は日本学生支援機構のホームページを確認してみましょう※3。
- ※3 判定は給付奨学金の適格認定に連動して実施され、成績によっては取り消される可能性もあります。
一人暮らし向けの家賃の安い物件をさがす
全国大学生協連の発表によれば、一人暮らしにかかる生活費のなかで最も多くの割合を占めている費用は家賃です。
そのため、仕送りなしで一人暮らしする方は、一人暮らし向けの家賃の安い物件や、ルームシェアが可能な物件などを探すのもおススメです。
学生寮なら、家具が揃っていたり、食事が家賃に含まれてお得な場合もあるので通う学校に寮があるか調べてみるのも良いでしょう。